昭和26年銘から昭和33年銘までのギザ有10円青銅貨の手変わりに関してはお分かりいただけたと思います。今回から昭和34年銘以降のAa型について述べていきます。この記号は喀龍・神吉氏が分類されたことを基本としています。
なぜ「収集」誌に新しい手変わり分類表が掲載されないのか疑問を抱いていました。1994年版の「日本貨幣カタログ」の発行より22年ほどが経過しています。同様に「収集」2006年9月号19頁を最後に発表されていません。
その後の現行貨幣の手変わり分類方法も進化をしており鈴木和三郎氏による『日本の現行貨幣・収集の手引き』2011年が新たに発行されました。
神吉廣純氏が1993年5月の第4回東京国際コインコンヴェンションの行事として開催された「第1回全国貨幣収集家の集い」で「10円青銅貨・昭和61年後期について」という研究論文と10円青銅貨手変わり分類表を発表したことで、日本貨幣カタログの編集委員の目にとまり毎年の特集として掲載されました。そのため10円青銅貨手変わり分類表は一度限りの掲載に終わっているということです。
「日本貨幣カタログ」1994年、特集や「収集」2006年9月号、19頁、書信館出版株式会社に現行10円青銅貨の手変わり分類表が発表され掲載されたことからこの同じ記号を付けました。
昭和34年 Aa型 ギザ無し この年銘以降周囲にギザがなくなりました
基本形(標準品)だけしか存在しません。
存在率:昭和34年号全体
おんどり(鳳凰形状:鶏型鳳凰)、階段切れ目有
コメント
昭和56年銘を再開しました、基本的に翌月明けにご報告します。
最近34年銘の極美品を銀行より入手いたしました。高いところに少し
傷がありますが輝きが残っております、儲けものです。