平成10年 中期 Ci型(タイプ)

上着無しでもいられました。随分と暖かくなり水分補給が欠かせない季節になり半そででもいられるようになりました。

小山修三監修『コインの考古学』学芸書林、1998、18頁によると、「類型的分類として、貨幣をデザインによって分類する方法で、細分化も可能である。例えば、ローマコインは皇帝ごとに分類し、さらにそれらのグループを、肖像の形や銘文などを基準としてさらに細かく分類することができるのである。」これがコインコレクターが分類するうえで手変わり別収集とされているものであり、現代に見られる手変わり別コレクションの始まりということもできるだろう。

この方法はよく用いられ、寛永通宝などに見られる穴銭や明治時代に見られる近代旧金貨、近代銀貨、銅貨などの特に一定の型を踏襲することが多かった近代銀貨などに見られる。例えば、エドワード1世、2世の時代に同一のデザインで造られたペニー銀貨は、国王の名やその戴く王冠の形によってさらに細かく分けることができるのである。

10円青銅貨でいえば、平等院鳳凰堂のデザインの差異だけに着目して、大分類をしました。最近は機械で正確なものが造られているため大きな手変わりは見つかっていないが、平成16年までははるかに多くのバリエーションが見つけられる。今後の新発見などの報告をはじめとする研究を待ちたい。

東野治之『貨幣の日本史』朝日選書、1997、37頁によると、「紙幣や硬貨は、何気なく使っていて、その文字やデザインをよく見る機会は少ない。しかしそれがひとたび収集の対象になると、マニアは微細な違いを見つけて一喜一憂する。そうなれば紙幣も硬貨も、もはや通貨ではなく、モノとして見られているわけである。通貨本来の性格からいえば邪道だが、そういう見方をすれば、また新しい発見もある。」ここでは平等院鳳凰堂のデザインに焦点を合わせてみよう。

上に述べたように、コインコレクションが盛んに行われるようになってから手変わり別収集がされていたことがわかる。日本では古く江戸時代のころの貨幣カタログが残されており貨幣収集家が多くみられるようになり現代流でいえば、コイン商もできたという記録がある。

貨幣研究家である神吉廣純氏によると、「10円青銅貨の鳳凰堂のような繊細な図案は流通したものでは傷などによって図案が変形したり鮮明でなくなっていることが考えられるため極美品、未使用、完全未使用で判別するのが確実です。また、文字や図案の太さの違い、幅の違いなどは極印の使用途中に行われる研磨作業によって変わってくることなので、太さや文字の幅の違いに着目して別種と分類するのは適当ではありません。」ということです。基本的に、筆者の分類方法は神吉氏の分類方法に準拠しているためこの考えに従っています。鈴木氏の「国」の文字形状の差異、「唐草模様」の差異、「左露盤切れ目」の位置などは無視しました。

第3回ミントミントオークションの出品物が見られるようになり、カタログの到着が待たれます。13日に発送されたそうです。昭和61年後期の分類が何に属するのか知りたいので拡大画像が見たいです。また、ACCAの画像が見られなくなっていましたが、ミントミントオークション社の公式ホームページによると、今更新中ということが原因で見られないということです。時間が来れば見られることがわかり一安心しました。
◆平成10年 中期 Ci型(タイプ) 少ない

本タイプは平成8年銘は少なめ、平成9年銘、平成10年銘は通常貨では未見(ミントのみ確認済み)、平成11年銘は少な目の約4年間にわたり使用された刻印。

特徴項目は「左露盤切れ目:無」「階段切れ目有り」。存在率は平成10年銘のミントセットだけしか確認できておらず少ないといえる。通常貨では見つからないことが主な原因。加えて、流通貨幣では見つからないため探すことを諦めています。大勢で探せばより正確なデータを得られるだろう。一人ひとり見つけ出す年号を決め稀少手変わりの新発見を担当させることをしたい。

コインの催事で偶然にも見つけることができたものを紹介します。ほぼ原価の50円で入手できラッキーでした。従って、ミント崩しのものか通常貨のものなのか筆者には判断することができません。業者様ではまだ手変わりを明示した販売をしていないためこのコレクションは穴場です。

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