駒のまとめ

駒師により考え方が様々あり駒の「書」に知的財産権または知的所有権があるという先生、著作権保護期間があると主張される駒師、「書」にはないが書体には存在する等駒師によって見解が分かれている。

字母には著作権がないが、容易に譲ってくれるわけではないので著作権があると考えられている駒師もいます。法律と実際は異なっています。意匠権、商標権も存在しません。

将棋の世界には法律では割り切れないところがあります。
1.棋譜 アイデアです。「将棋年鑑」は編集著作物、コメントは言語の著作物。
2.柿木形式(KJ3)で作られた定跡はプログラムの著作物。
3.詰将棋。数年前のパズル事件でアイデアと判断された。
4.盤、駒、平箱 実用品のため著作物にはならない。盤の裏に揮毫をしますが表現の幅が狭いため著作物にはならない。平箱の書も著作物にはならない。
5.棋譜用紙 著作権はない。消費時間や手数、両対局者の棋譜が手書きでされている。
6.封じ手用紙:学術的な図面でないため著作物ではない。
7.新聞に載っている図面:指し掛け図、途中図など将棋の盤面を記載したものは著作物にはならない。

書物に掲載されることを希望します。学者の見解なら納得してくれると思う。万が一の誤りもない。学説で多数説、通説にならないと改まらないと思います。駒の書道風文字は著作物かの判例、棋譜の判例など蓄積されれば改良されると思います。

寝る前は詰将棋を解きます。駒磨きなど楽しいです。

竹風作、「金将」の違い

竹風作、菱湖、彫と彫埋の大きな違いは駒の金将にある。画像を見ていただくとわかるが「金将」の駒の「将」に違いがある。彫のほうはハネがある。



左 根柾、彫            右 根杢、彫埋





盤は柔らかい日向産のものがいい。ただし、容易に傷がつきます。老舗の前澤碁盤店さんの将棋盤がお勧めです。ちなみに普段は本榧工房さんの2.4寸の中国産卓上盤を使用しています。堅めです。駒も中国産の本榧のほうが傷つきます。



使い終わったら必ず乾いた布で駒の裏と表を乾拭きしておくと駒の色の変化が楽しめます。興味のない人にはつまらないことです。



駒袋が欲しくなってきました。いくらでも代用のものはあります。

段ボールの平箱でも探せば買わずにいられます。





福寿草

竹風作、菱湖、根柾、彫の画像

今月、オークションで落札した駒の画像をたくさん撮りました。


竹風作、菱湖、根柾、彫


この駒は前所有者が使用せず展示しておいた駒です。目立った傷がありませんでした。未使用と謳ってもおかしくない。新品または新品同様でした。彫埋駒の根杢と違い木地は目立たない。使っていくうちに強い模様が出てくるのだと思う。



































竹風作と呼んでいますが、竹風工房で作られた駒です。

大竹竹風作として盤駒商に並んでいます。

駒の世界1

駒の世界は複雑で法律では解決できないところがある。作成された駒は小売店の盤駒商を通して販売されることがほとんどだからである。もちろん、駒師に直接連絡して注文駒を作成してもらう方法もあるが割高になるのが通常です。盤駒商に入荷した駒で在庫があるものの方が値引きの対象になります。もちろん、駒師に注文した駒も割引対象になりえます。

ネット・オークションで信頼できる出品業者から出品されるのを楽しみに待つ方法や信頼できる方から買う方法、オークションは画像から判断したり過去の購入履歴、オークファンなどで落札相場を想定したりするのも楽しい。

駒のタイトルも工房の名前があり誰が作成したのか普通の人では分からないように複雑です。私見を含みます。

例1)大竹竹風作は初代治五郎、二代目日出男師とは限らず、健司師ほか竹風工房に従事する駒師が作成された駒を指し、すべての駒を二代目竹風師が作成されたように記載している。慣習がある。大竹竹風作といった場合、彫、彫埋、盛上と分担がされているのか判断できない。

例2)香月堂が天童にありましたが香月師が作成した駒とは言えず香月堂に従事する駒師が作成していたようです。香月師(国井香月師)の亡くなられた後も香月の銘を彫り作成していました。盛上は香月本人が盛られた。

例3)「石橋書」などは知的所有権があるとされています。法律論は全くないことを確認しましたが長い駒の慣習のため著作権などが認められているように販売されています。駒師の大竹竹風師も勝手に作ることはできないと言われています。独占権があります。法律では解決できない部分が多い。駒を作成しても販売しなければ意味がないので商売上問題があるのかもしれません。商標権と意匠権の専門の弁理士に尋ねても変わらないと思う。

里見女流名人初防衛で「3冠切手」増刷へ

里美香奈女流名人が名人防衛により現地販売の切手が販売されることになった。初回2000セット、増刷1000セットでプレミア並になっている。入手困難で島根県の郵便局しか販売されていない。

スポーツ報知

http://hochi.yomiuri.co.jp/leisure/shogi/news/20110217-OHT1T00036.htm

清水女流六段が3連敗とストレートで決まるとは想像していなかった。本田女流二段もまだ1勝もしていない。

かなり強い。

「石橋書」は「書」に著作権意匠権もしくは商標権があるようですが特許アドバイザーによるといずれもないことを確認しました。お勧めできかねます。石橋先生、申し訳ありません。専門の弁理士の面談をしないと判断できません。

駒収集は金持ちしかしません。版権、著作権など気にしていません。様々に解釈される駒師がいて、ただでは字母紙を譲ってくれないのでいつの間にか著作権があると勘違いされるようになっていったのではないか。

朝8時ごろすごい雨に降られました。

駒は伝統工芸品?

山形県天童市に在住する駒師は大半が伝統工芸士の認定を受けています。ある行政書士の先生から伺ったことですが、駒は「応用美術」というより伝統工芸品とされるということです。

先生によれば、「伝統工芸品が著作権の保護を受けるには、「高度な創作性」があるものでなければなりません。将棋の駒に高度の創作性があれば、今度は「応用美術品」になり得るかを検討することになります。それで、実用面を離れて独立して美的鑑賞の対象になるものならば、著作権で保護されるということになります。」と解釈されました。

堤人形事件(仙台地判平成20年1月31日)。

http://ootsuka.livedoor.biz/archives/51522885.html

http://inp.blog.so-net.ne.jp/2008-09-10

http://blog.goo.ne.jp/aigipattm/e/8b006493445b292175827a3d27a7559b

http://blogs.yahoo.co.jp/katsushima37/16168476.html

http://ootsuka-houmu.com/service/doll1.html

http://blogs.yahoo.co.jp/gut_expert/59851298.html

なお、創作性とは、「人間の知的活動の成果として、著作者個人の工夫した表現に認められるもの」である。

盤駒商や駒師の解釈では駒の「書」、「書体」、字母紙には著作権があるという判断をされています。戦前からの慣習といえ法律を無視した販売方法を取られている。

高級駒の購入は収入の多い人で駒に関心があり限られた棋友しか購入しない。そのため多くの人は影響を受けないのですが、低価格の駒にも影響があるため節約時代の現代には適していない。機械彫りの駒にも著作権が設けられています。

長い慣習があるため容易に実現はできませんが、販売方法を改めてほしいと私は祈念しています。

水戸は積雪6センチで昨日の夜から今朝にかけて降りました。

追記

先生によると、「書は「美術の著作物」にあたるが、将棋に使われるものについては、表現の幅が狭まるため、やはり、高度な創作性を認めるのは難しくなると言えます。」と解釈されました。

著作権情報センター(CRIC)と同じ考え方で実用品の場合は「書」は著作物にはなりえません。

駒を使う

昨日、おとといと水戸地方は雪でした。積雪4センチだったそうです。

今日は、凍結していてゆっくりと出発。

先日、新品で落札した竹風作、根柾、菱湖書、彫を使う。布盤の上で棋譜並べをすれば駒に傷が付かないわけですが中国産本榧の将棋盤上で棋書を参考に並べる。駒を持つと御蔵島産柘植ですが新品なのでうまく掴めないことがあります。

以前、竹風の彫埋は手に馴染んで落とすことはありません。だいぶ傷が付きました。

駒も盤も実用品なので使わなければ意味がありません。

盤駒商の著作権保護期間の件が分かりません。著作権なしとCRICでは判断されています。「書」の判例は数個あり、実用品への「書」は著作物ではありません。最終判断は裁判所の判断になります。

駒の「書」は著作物か?

いろいろネットで調べてみると、実用品に用いる「書」は著作物には該当しないと考えられます。駒は著作物でないことが前提になります。

本来、美術の創作物といっても、2つに区別することができます。絵画、彫刻等のように専ら鑑賞を目的として創作されたもの(純粋美術)と実用品のデザインとして創作されたもの(応用美術)です。純粋美術は著作権法の分野ですが、応用美術に関しては意匠法という別の法律で保護されることになっています。

さて、駒の「書」ですが、駒は実用品ですから応用美術に含まれます。したがって著作物としての保護から外れるといった結果になります。しかし、最近の判例の傾向としては著作物と意匠権の境があいまいになりつつあり、応用美術であっても著作権法の保護対象になりうるという考え方を示すものも出てきました。動向に注意する必要がありそうです。

一般に美術作品は、「純粋美術」と「応用美術」とに分類されます(昭和41年7月文化庁「著作権制度審議会答申説明書」)。このうち、「純粋美術」とは、「思想または感情が表現されていて、それ自体の鑑賞を目的とし、実用性を有しないもの」とされており、他方、「応用美術」とは、「実用品に美術あるいは美術上の感覚・技法を応用したもの(実用に供しあるいは産業上利用することを目的とする美術創作物)」とされています。 

著作権法で保護される「美術の著作物」には、「純粋美術」のほか、「応用美術」のうちの「美術工芸品」が含まれるものとされ(著作権法第2条第2項)、判例では、著作権法上保護される「応用美術」とは、「それ自体が実用面および機能面を離れて完結した美術作品として専ら美的鑑賞の対象とされているものをいう」とされています(最高裁平成3年3月28日判決)。

http://tera-ben.jp/comment/logomark.htm

(1) 実用品自体である作品については美術工芸品に限定する。
(2) 図案その他量産品のひな型または実用品の模様として用いられることを目的とするものについては、それ自体が美術の著作物であり得るものを対象とする。

http://www.u-pat.com/d-6.html

追記

フォント・タイプフェイスの保護

書体が著作権法上の著作物(著作権法2条1号)であるためには,美的創作性を持っていることが必要とされました。また,著作物とならない実際上の理由として,万人共有の文化的財産であり,特定の人に排他的な権利を独占させることは好ましくないことがあげられました。

これは,書体が著作権法で保護されないのは,それが実用品であることの他に,もし著作権を認めてしまうとそれを手本に改良することが困難になるなどの弊害が生ずるためでしょう。
 なお,意匠法での保護も書体は物品性がなく,難しいでしょう。

竹風作、菱湖書、根柾、彫

先日オークションで落札しました竹風作、巻菱湖、根柾、彫の画像を掲載します。入札者2名でした。なかなかお安く買えません。ようやくゲットできました。


















「駒の「書」の著作権」

文化庁官房長官著作権課に問い合わせてみました。

文化庁著作権課によると、「将棋の駒の書道風文字が著作物かどうかの最終判断は、裁判の判決でしかできないものであり、文化庁では判断できかねますので、ご了承ください。

ただ、参考情報ですが、文字を変形させてデザインしたものは一般的に著作物では無いとされていますので、著作物と認められない可能性が高いかもしれません。」

という回答を頂きました。

どうもありがとうございます。

中澤蛍雪師の字母紙の改ざんは文字のデザインを変えてしまったので著作物とは言えないという可能性が高いといえます。

顧問弁護士、複数の弁護士の先生方の見解があっても、駒の元になる「書」に対する裁判例がないので駒の元になる「書」は著作物とは言えません。

やはり著作権情報センター(CRIC)の見解が正しいのではないかと思います。
著作権の団体なので間違えることはありません。著作物ではありません。考えられるのは商標権のロゴ、デザイン、意匠権のいずれかです。

東京に住んでいたら無料の面接相談に行きます。

例えば、「著作権法コンメンタール」などの書籍に解説されるか、ホームページに掲載されるとより信用性があるだろう。

著作権法で例示している美術の著作物に「書道」がありますが、駒の元になる「書」はこれとは異なり、ベースが実用品に対するものであり著作物とは言えません。

仮に、駒の元になる「書」が著作物でないとすると多くのプロの駒師が困ります。大山名人書を作成されている二代目光匠師、月山(淡月)師、開雲書を作成されている江陽師、大竹竹風師、田原清秋師ほか多数。

著作権の消滅していない駒には盤駒商などが駒の元になる「書」の著作者に「財産権」として「対価」を支払っているのが現状です。

盤、平箱も実用品です。熊澤良尊師が鑑定され、鵜川善郷師が「開運なんでも鑑定団」の鑑定士として鑑定された江戸時代に作られた「徳川美術館」で鑑定をするといいという盤ですが、元日にNHK総合で放送され両対局者が使われました。実用品といえます。

大竹竹風師の所有する家宝でいくら大金を積まれても譲れない木地物の虎斑の駒も鑑賞用ではなく実用品です。盤、駒ともに著作物ではありません。