【手変わり品】平成8年 後期 Ci型(タイプ)

神吉廣純氏は1993年ごろに10円青銅貨の手変わり(昭和61年前期、後期)を中心に分類表を発表され考察している。この研究は鈴木和三郎氏によって踏襲され、さらに資料を集積したものとなった。これらが10円青銅貨の手変わりの実態考察の基本となる。

手変わりとは、刻印自体の変化(特徴の違い)を指す。年号収集はこの基本型となる手変わり品を集めることで自然に達成され、かつ、標準的な特徴・変化をすべて収集できる。

今年のTICCは参加しませんでした。できなかったというほうが正確です。お友達のBlog、Twitter、Facebookなどの写真を通して会場の様子は手に取るようによくわかりました。ありがとうございます。
◆平成8年 後期 Ci型(タイプ) 少なめ(ただし、ミントセットにはやや少ない)

本タイプは平成8年銘は少なめ、平成9年銘、平成10年銘は稀少、平成11年銘は稀少の約4年間にわたり使用された刻印。ミントセットの中から探したほうが容易に見つかる。

特徴項目は「左露盤切れ目:無」「階段切れ目有り」。

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【手変わり品】平成8年 前期 Ch型(タイプ)

2,3日前までは日中は動くと暖かく、上着を脱ぐほどで、動かないと寒い。服装でうまく調節すればよかったが今日は一日中暑かったです。

貨幣研究の権威鈴木和三郎氏が自著「日本の現行貨幣-収集の手引き-」ですでに論じられた。これらに従えば、新たに分類表に追加され提唱された呼び名である「左宝珠」あるいは「左露盤」を支持するとしても、各人が自分に合った理解しやすい特徴表現や特徴のポイントを会得していただければと思う。

コイン収集は趣味道楽の一つであり高給取りのする遊びといえる。たとえ10円青銅貨一本に絞って収集を始めたとしてもスラブケース入りのものは異常に高く、稀少価値の極めて高い完全未使用クラスのもの、昭和56年 Bd型 未見(見つかれば大珍品)、昭和59年 Cb型などの珍品は一般市場では殆ど見つからないことがわかってきて収集をあきらめました。ミントセットの中を見せてもらっても見つからなかった。

筆者としては手変わり収集分野としても、変化が多彩で注目すべきタイプも多く、大変面白くまだまだ多くの稀少品、珍品の新発見も期待できる収集分野なので、新手変わりの発見などにも挑戦しながら、存分に10円手変わりを楽しむことができるものと思う。
 
これらは10円手変わりが人気が出て、オークションなどで取引されるようになれば高い評価が付くと思われる。長い期間、収集を続ければ出会えるかもしれないが現状は困難だ。目覚めました。一度中断します。

明日のTICCほか催事や貨幣研究会には行きません。
◆平成8年 前期 Ch型(タイプ)

平成7年 後期 Ch型(タイプ)と同じ刻印。特徴項目は「左露盤切れ目:有り」「階段切れ目:有り」。平成8年銘全体でみた場合、多めである。通常見られる基本型(標準品)といえるため稀少価値はない。

通常貨とミントセットのものでは存在比率が大幅に異なる。コイン業者さんも意外に知られていないものとみられ、勉強次第では稀少手変わり品を一般市場で通常価格で拾えるかもしれません。

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【手変わり品】平成7年 後期 Ch型(タイプ)

近年、ネットオークションに「手変わり品」が出品されるようになり浸透してきたが前期と後期のごくありふれた手変わり品に異常な高値がついていることが大いに疑問に思いながら眺めてきた。確かに前期と後期の2枚一緒に出品されるならば少々割高でも納得がいくが自分で着眼点をつかんで分類すれば裸のコインホルダーの状態からでも十分見つけられる。近代貨幣の手替わりも同様に割高であることが理由。

それもネットであれば1セットだけであり、選択は限定される。健全な貨幣収集とは言えないのではないだろうか。ミントセットの中身も業者のブースから探して稀少価値のある貨幣の入っているものを選択してみたい。
◆平成7年 後期 Ch型(タイプ) 

鈴木和三郎研究者により「階段切れ目:有り」が新たに分類表に加わることになった。収集家向けの観賞用に仕上げられたプルーフ貨刻印にも同じタイプが存在する。Ch型(タイプ)の刻印は平成8年、9年、10年の約4年間にわたり使用される。

存在率は前期の「階段切れ目:無し」と比べて大きな隔たりはなくプレミアム的には同等のものと考える。つまり、容易に見つけることができます。

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【手変わり品】平成7年 前期 Cg型(タイプ)

関東もいよいよ夏日になりました。日中は日が強かったのですが休日だけに忙しい。

 
本日のAW2日目は外国貨幣などが出品され、欲しいものは出ないためネット中継も見ずに終了しました。今週の土曜日からTICCが始まります。待ち遠しいです。造幣局の懇談会と講演の時間が重なっていることに気が付き、悩んでいます。

いろいろ読む文献が多く、よく理解していかないと面白くない。このチャンスに活字に慣れておかなくてはならない。

ヤフオクで昭和61年 を50枚購入しましたがすでに撰銭されているようですべて前期でしたが自分で見つけるとなると1週間に1枚程度なので満足しています。1枚10円ほどでしたので良かったと思っている。
★平成7年 前期 Cg型(タイプ) 平成元年Cg型、2年、3年、4年、5年、6年。

これも平成元年Cg型から続いている刻印で7年間にわたり製造された。普通に見つかります。画像はミントセット出しのものです。「鬼瓦とその上にある鳥衾:連結」、「左露盤切れ目:有」、「階段切れ目:無」。

なお、この型はプルーフには見つかっておらず調査中です。

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平成6年 Cg型(タイプ)

先日、第29回東京国際コインコンヴェンションの冊子と泰星×スピンク・オークションのカタログが届きました。TICCには2年ぶりに行ってみたいと思う。そこで希少な手変わり品で良い状態の貨幣を見つけた場合には高値でも購入の検討をしたい。

Nコインさんの店舗移転。TICC当日、店舗が開いているかどうかをネットで調べて万全にしていくつもりです。店舗が催事の初日には閉店のところがあるので注意してほしい。S商会さん、Gコインさんも初日は休業です。

泰星×スピンク・オークションのほうは現行貨幣で欲しいものが出品されないため見送り。本日、第12回オークションワールドの立ち合いオークションが開催されました。2点狙っていますが下見をして良いもの(摩耗・摩滅などが少ない)だと確認をして本当に貨幣研究会で良い状態のものか判断ができればよいのですが、できないくらい細かな差異なので越されてもいいかなくらいの気持ちでいます。東京までは遠い上に自由な時間もない。下見ができないなら欲しくはありません。 ネットでもかなりの高精度の拡大画像が見ることができましたが肝心の個所が確認できず見送りとなる。東京オリンピックが2020年に開催され今後2年に33種類の記念貨幣が製造されます。金貨も当然発行される。その時まで無駄使いをしないで慎重に使いたい。

もう一つは状態があまり良くなく同じです。グレードは高い数値ですが完全未使用の状態のものではありません。自分の欲しくなる良い状態のものであり価格に満足できるものには出会えません。スマートフォンでフロアオークションの様子をちらっと見ていましたが高値更新されて一安心しました。良い状態の貨幣は貨幣研究会の盆回しなどで目を鍛えました。

近代銀貨の手替わりなど貨幣の勉強をしています。貨幣・紙幣の歴史を知ることが重要です。過去の「収集」誌、50銭銀貨の手替わり、1円銀貨の手替わりなどの資料、図書館などから借りた関連書を読んでいる途中です。平成5年 Cg型を記載してからしばらく時間が空いてしまい深くお詫び致します。

昭和56年 Bd型(タイプ) 「枕:上下無し」 は研究者により「日本貨幣カタログ1994」と「収集」2006年19ページに存在の報告はあるが現品未確認のものとしてあるが正式には確認できておらず、未見であり現在調査中。仮に見つかれば珍品といえる。収集家のご協力を求める。

随分と暖かくなり汗をかくようになり、熱中症の季節になり昼間が怖くなりました。
◆平成6年 Cg型(タイプ) Cg型のものであるため他の年号のCg型と同じ特徴を持つ。平等院鳳凰堂の図案は平成元年Cg型、2年、3年、4年、5年と同じで、同じ図案を流用していると推測します。なお、プルーフにはCh型(タイプ)「左露盤切れ目:有」「階段切れ目:有」があるが通常貨には現在の時点では未見。プルーフに見られる特徴は通常貨にも見られることが期待できるために目下のところ調査中です。なお、プルーフの分類方法についてはこの通常貨の分類方法が終了したのちに紹介します。

「国の文字形状の違い」や「鳳凰の形状」、「鳳凰の眼」や「鳳凰の足の長さの違い」、「唐草模様の違い」などの近代銀貨の手替わり研究に分類される細分類は今回は省いた。10円青銅貨の手変わりが収集家の間で議論され始め、細分類が必要になってからでも公開は遅くはないと思っている。もっとも私も細分類していません。一つの分類例を示したものにすぎない。

本来、各収集家がそれぞれの収集目的と趣向に合わせた独自の分類方法を持っていてもよいように思う。今後、この分類方法をたたき台として修正されより有用な分類方法ができればよいと願っている。

「鬼瓦とその上にある鳥衾:連結」「左露盤切れ目:有」「階段切れ目:無」。

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平成5年 Cg型(タイプ)

手変わりとは刻印自体の変化であることが条件となる。それゆえ文字欠け変化、エラーは含まないのが一般的だ。この難解な手変わりを現代の貨幣に当てはめてみて、誰でもコレクションを始めやすくなるようにして、分かりやすく興味を抱いてくださるように説明ができればコイン収集の文化の発展に貢献したといえるだろう。

そのためできるだけ手変わり分類を少なくして、「日本国」などの文字の太さや「国」の文字形状は省いた。厳密にいえば、これも立派な手変わりだが500円の手変わりがキュリオマガジン誌に掲載された後も人気が出ないことから10円青銅貨の手変わりも同様なことが言えるだろう。

貨幣の評価のポイントは「状態の良さ」「稀少性」「人気のデザイン」が重視される。明治の加納夏雄氏のデザインは人気があり今年のTICCのタイトルにも取り上げられるほど非常に高くなる。10円青銅貨で採用された「平等院鳳凰堂」のデザインがこれに当てはまるかが重要で今のところ、昭和61年後期のみで特に「人気のデザイン」とは言えないと思う。収集家にとっては、唯一の助けで手軽に購入できる要因も兼ね備えているといえるだろう。
◆平成5年 Cg型(タイプ) Cg型(タイプ)であるゆえに同じ特徴を持つ。

「鬼瓦とその上にある鳥衾:連結」「階段切れ目:無」、「日本国」の文字形状の違い、鳳凰形状の違い、左の露盤の切れ目の高さの違いなども省略した。平成14年に500円の手変わりがキュリオマガジン誌に掲載されたが一向に盛り上がりを見せることはなく、近代銀貨の100円銀貨だけは研究会のおかげでコインコレクションフェア‐で販売されるほどに成長した。

10円青銅貨の手変わりも500円の手変わりと同様に議論が盛んにされるとは思えない。唯一、昭和61年後期のみ別扱いを受け未使用なら数万円の高いプレミアが付く。手変わりファンとしては大きなチャンスといえるだろう。

今後、10円青銅貨の手変わりの熱心な収集家によって研究されない限りは稀少性が高く、状態も良いものが比較的安価で入手できると考えるのがごく自然といえるだろう。そして分類番号は頻繁に変更させることなく仮に新種の発見があり変更をしなければならない時には慎重に分類番号を変更することになるだろう。とりあえずしばらくはこの分類番号でいいと思う。

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徐々に暖かくなりストーブはいらない季節になりました。
 
 

平成4年 Cg型(タイプ)

現在、コインの価格は史上最低と言われるほど安値になっている。これ以上下がるだろうか。第29回さくらコインショーに行った限りは最安値更新しているといってもいい。ただし、一部の貨幣のみで徐々に割安になっていく傾向が高い。購入する側にとってはうれしいのだが売る側にとっては厳しい。所詮、趣味の貨幣なので定価が定まっているわけではない。貨幣の下取り、買取は驚くほどになっています。手放すときに考えたい。

昭和62年50円白銅貨のようにマスコミでこの年号だけはミントセット(収集家用)とプルーフセット(観賞用)しか製造されなかった稀少な貨幣というようにクイズ番組などで取り上げてくれれば再度、昭和62年のコインの価値の上昇も十分に期待できる。

本日、第12回オークションワールドのカタログが届きました。Webでも公開されていますので興味のある方はごらんください。欲しい貨幣が出品されていますので入札します。安値で落札できれば入手したい。
◆平成4年 Cg型(タイプ)

「左露盤切れ目:有」「階段切れ目:無」「左基壇のへり切れ目:有」「鬼瓦(おにかわら)とその上にある鳥衾(とりふすま):連結」

鈴木和三郎氏は「左宝珠」と表現されておられます。実際の平等院鳳凰堂では6種類の部材から成っている。私見ではまず楼閣の宝珠の下の四角い箇所は露盤(ろばん)だと思われる。

本当は露盤宝珠といって6つの部材からなっている。
上から宝珠(ほうじゅ)、宝茎(ほうけい)、返花(かえりばな)、宝甁(ほうびょう)、伏鉢(ふせばち)、露盤(ろばん)です。貨幣にするに当たり省略されています。
露盤の切れ目には中央にあるもの、高いもの、低いものや彫の深さが浅いもの、深いものなど様々あるため細分類はしていない。同じように、鳳凰の形状も首が変形したものや眼が有るものと無いものなどが見られ細分類をすると数が多すぎるために省略した。
「左基壇のへり」に関しては、実際の平等院鳳凰堂にはない線で「亀甲石積」であることから昭和大修理前の姿であることが分かり、その輪郭を太くデフォルメして表現されたのだと考えられる。貨幣の種印を作る際に、貨幣としては不適当とみなされ省略されてあえて造られたものと推測される。

鈴木和三郎氏によると、「左石積」と表現されている。昭和25年(1950年)から昭和32年(1952年)にかけて行われた昭和の大修理前は、「切石積」(きりいしづみ)、もしくは「亀甲石積」(きっこういしづみ)としており現在は他の積み方になっている。つまり基壇の種類が変更された。修理中に10円青銅貨が発行されました。つまり、10円青銅貨の図案は昭和の大修理以前の姿といえる。

「石垣を積む技術は時代とともに変わる」と熊本城の石垣修復では書かれている(「読売新聞」2018年4月4日付朝刊)。平等院鳳凰堂は寺院ながら変更されている。
デフォルメとは現代日本では、対象(主に人物)の特徴を誇張、強調して簡略化・省略化した表現方法との意味で用いる。

参考文献

秋山光行ほか編「平等院大観 第1巻 建築」岩波書店、1988年。昭和修理後。鳳凰堂 立面図を見ても実際と異なっていることが分かります。
濱島正士 監修 「文化財探訪クラブ3 寺院建築」山川出版社、2000年。

築達榮八「京都・平等院 平等院鳳凰堂 不滅の建築3」毎日新聞社、1988年、60頁にも各部の名称が書かれています。
中野玄三「平等院鳳凰堂」日本美術全集第7巻、浄土教の美術、学習研究社、1988年。
相賀徹夫「明宝日本の美術9 平等院と中尊寺」小学館、1982年、37頁。

鳳凰堂立面図があります。
宮城宏・竹西寛子「古寺巡礼 京都 平等院」淡交社、1976年。
山本敦「魅惑の仏像 阿弥陀如来 京都 平等院」毎日新聞社、2001年。
神居文彰・志村ふくみ「新版 古寺巡礼 京都13 平等院」淡交社、2007年。
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平成3年 Cg型(タイプ)

昨日、手変わりの定義が現行貨幣の場合と近代銀貨の場合とでは異なることを示したが、鈴木氏によると、「手変りとは、一般に同じ製造年でデザインの違うものと定義されていますが、どの程度の違いが有れば、手変りと言うのか定説が有りません。中略 極論すると、極印数(数千個以上)と同じだけ、手変りが存在することになる。もちろん、数千個以上の手変りと言っても、その違いはミクロン単位で、ルーペ程度では分からないものである。」と説明されている。

一方、神吉氏によると、手変わり分類表を「日本貨幣カタログ1994」や「収集」誌に発表した際、手変わりは見られなくとも分類番号が付けられ発表されていた。これらが原因で誤った解釈をしてしまったものと思う。

私の解釈が根本的に間違っていたようだ。混乱を招くためそう解釈したほうが正しい。以後、気を付ける。そのため、同一年号の場合、厳密には手変わりは見つからないという方が正しいといえる。最も、そのように解釈されるのが普通のコレクターだといえるだろう。

分類番号だけ採用するのが一般的で大勢の収集家に支持されると考えるのが妥当な判断である。今後は【手変わり品】のタイトルは記載しないほうがよい。

◆平成3年 Cg型(タイプ)

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Cg型(タイプ)の特徴は、「鬼瓦とその上にある鳥衾:連結」です。

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平成2年 Cg型(タイプ)

春の嵐というかものすごい強風があり、桜も散っている最中です。もったいない。砂埃がすごく、眼に入る。

手変わり品というだけで収集家を欺く高価な価格で出品されているものも見かけるが、実は自分の眼を鍛えれば解決することに加えて、現行10円青銅貨の手変わり分類がはっきりと収集家に届いていないのが原因と思われるがインターネットオークションなどで異常な高値で取引されているのが気になります。そのため書かせていただきます。昨年に比べればこの傾向は落ち着いてきたものとみられる。

桐1銭青銅貨と同じで銅貨は高いプレミアムを期待できない貨幣であり、現行10円青銅貨の手変わりも同様と思われる。昭和61年後期より超稀少手変わりであっても人気度がなく、認知度もないことから61年後期より安値であることが期待できる。貨幣の世界では、人気がなければ値は張らないからだ。

10円青銅貨プルーフと通常貨の手変わり分類表の発表が待たれるところである。いずれにしても手変わり品といっても贋物ではないことは間違いはないが近代銀貨のように書信館出版株式会社内に事務局として近代銀貨研究会があり正式な分類方法(ウインダム編「近代銀貨分類図鑑」)がされているわけではない。

非公式ながら神吉氏と鈴木氏などの分類表が残されているだけであり、興味のあるコレクターはどれを信じて収集してよいものか分からない。業者も分類方法に関してはあいまいで統一されているわけではなく、コインホルダーに分類され販売されているわけではない。

筆者による独特の分類方法が発表されるまではインターネットオークションや店頭販売で常識外の高値で買われた方もいるに違いない。例えば、平成20年Cm型と言えば平成20年銘の10円青銅貨すべてを指し、1種類の手変わりしか存在しない。そこのところをよく理解してもらいたい。

つまり、手変わり品といっても珍しいものではなく、ごくありふれた貨幣を呼ぶこともあるということだ。近代銀貨の稀少手変わりとは一緒にしないでいただきたい。

このように、現行10円青銅貨の手変わりは高値で取引されている傾向が高いために、極く普通に見られるものを高値で買うことのないように十分ご注意を願いたい。

◆平成2年 Cg型(タイプ)

平成2年 Cg型(タイプ) この年号は1種類しかない手変わりです。「左破風:階段型」「右裳階の枕:無し」「屋根の先端が鋭角」「屋根に切れ目:無」「階段切れ目:無」「鬼瓦とその上にある鳥衾:連結」

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下の画像をクリックすると、大きく拡大画像が見られます。「鬼瓦とその上にある鳥衾:連結」が特徴で、棒線状ではありません。1993年に貨幣研究家の神吉氏により分類・発表されたのが最初です。

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平成元年 後期 Cg型(タイプ)

貨幣セット及びミントセットは一般的に流通用に作られたものではなく、収集家を対象として発行された貨幣セットを指す。財務省造幣局が一般向けにオンライン、手紙で受け付ける。そのため、金融機関の両替では見られないはずなのだが筆者も1度だけプルーフセットを崩した50円プルーフ貨幣を見つけたことがある。

その時は世の中にはいろいろな人がいる、わざわざプルーフセットを崩してまでもお金を使わなければいけないという差し迫った状況にある人がいることを感じた。ミントセットでも昭和63年前期を通常貨の中から見つけており世の中は広いということを肌で感じた。

◆平成元年 後期 Cg型(タイプ)

鈴木和三郎氏の書籍には1種類しか分類されていないが、神吉氏の分類によるとCf型(タイプ)とCg型(タイプ)の2種類に分類されている。名称は実際の平等院鳳凰堂の部分にちなみ、「鬼瓦とその上にある鳥衾:連結」とし、つながっていることである。

前期Cf型(タイプ)と見比べてみて欲しい。なお、昭和62年プルーフCg型(タイプ)にも「鬼瓦とその上にある鳥衾:連結」が見られます。

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下の小さな画像をクリックすると、拡大表示されます。

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平成元年は2種類に分けるのが妥当かなど、ご意見、ご指導をよろしくお願いいたします。近代銀貨のように近年、近代貨幣の分類収集の流れは新たな時代を迎え、多くの手変わり分類や新たな収集方法が提案されているということからどのように分類すればよいと思いますか。各自の自由ですが動向が気になります。