昭和63年 前期 Ce型(タイプ)を流通より発見 2枚目

2018年5月22日、近所の自動販売機より昭和63年 前期 Ce型(タイプ)を発見しました。2枚目になります。ところでこの貨幣もミントセット出しのものと考えたほうがいいのか疑問が残る。昭和63年 前期 Ce型(タイプ) の存在はミントセットを崩して流通させたものが偶然に見つかったとみるのが現在の通説である。

催事で探しても、通常貨ではなくミントセットを崩したものが売られているようである。仮に通常貨に昭和63年 前期 Ce型(タイプ)が混じっている存在率は後期のCf型に比べるとはるかに少なく稀少といえる。通常貨のものと比べようとしても、ミントセットのものを壊してしまえば全く同じ状態で違いが判らないため稀少度は高く、稀少であるが、プレミアムは付けられていない不思議な貨幣である。それはミントセットには前期が割と多く見られるからである。未使用貨幣がミントセットの中に保存されているため稀少価値はあまりないと思える。それに比べると、昭和61年 後期 Cf型 はミントセットの中にはないため稀少価値が高い。

こうしてみてくると、昭和63年 前期 Ce型(タイプ)をミントセットを崩したものということは、そのまま信じていいと思われるが、都内で昭和62年 50円 が流通貨幣からも見つかったことからすべてを信じていいと考えてはいけないのではないか。筆者は前に50円プルーフを流通貨幣の中から見つけたこともある。参考までに昭和59年 前期 Cb型は珍品であり、昭和61年 後期 Cf型と同じくらいの発見枚数である。それゆえ、同じ年号を何千枚も見なければ答えは出ない分野(ジャンル)でもある。

●昭和63年 前期 Ce型(タイプ)の2枚目の発見

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階段切れ目:有り

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iPhoneX にて撮影

AUKEYスマホカメラレンズを使用 PL-WD06 15倍マクロ

※ミントセットでは昭和62年、昭和63年、平成8年、平成10年、平成11年、平成14年の稀少手変わりを探してみることをお勧めする。貨幣セットは人気がなく、ほぼ原価で取引されています。本日、新橋スタンプ商会様より催事の案内が届きました。

第475回茨城貨幣研究会例会に出席する

本日、トップウエルネス水戸 2F和室にて第475回茨城貨幣研究会例会があり出席してきました。会費を納め会員名簿もいただきました。平成29年度の会計報告もされました。

盆回しをはじめ近代貨、特に銀貨の50銭銀貨が出品されました。天保通宝のコインアルバムを無償で譲ってくださった方にお礼を申し上げます。私は使わないのでナタマメを譲ってくださった方に無料で差し上げました。このようなわけで貨幣研究会例会では驚く価格で取引がされています。勉強になりました。

コイン商は売買が成立してその利益で生計を立てているのだから仕方がないともいえる。次回、仲介業者で会員のコレクターさんがミントセットを持ってきてくださいます。現行貨幣とくに記念コインは値が下がったと嘆いていました。2020東京オリンピック記念金貨なども地金価格に変動されるため造幣局からは購入を控えるように言われました。発売後にすぐに購入することは控えたほうが良いとのことです。悩んでいます。7月に申し込みが始まります。

近代銀貨の手替わりのことですが刻印が多数あり書物に掲載されていないものも見つかります。資金がなければすべてをコレクションすることはできません。

平成10年 後期 Cj型(タイプ)

昨日、入札誌「銀座」No.89が届きました。本日、日本コインオークションのカタログが届きました。業者様の仲介手数料が高いため入札はより慎重に選びたい。趣味とはいえ、オークションカタログの制作および発送、落札結果表の発送、ホームページへの掲載などして高値で売る努力をしてくださるので仕方がないとも思える。

最近、昭和61年銘10円を見かけなくなりました。見つけたらキープしておく年号です。いよいよ暑さがやってきました。

現行10円青銅貨の手変わり分類は、杉浦和美氏が昭和56年銘の前期と後期を「ボナンザ」誌上(18巻、11号、1982年)で発表されたのが初めてであろう。我が国の貨幣本で「手変わり」が取り上げられたのは江戸時代に『泉貨鑑』において「手替わり」の図版を掲載され列挙された本書が最初であろう。

続いて、近代貨幣手替わり研究会会長の枝重夫氏(長野県)が昭和27年銘の前期(めんどり)と後期(おんどり)に分類された研究成果が「ボナンザ」誌上(19巻、5号、1983年)で発表されている。枝氏とは面識があり昭和27年前期と後期の差異も教えていただいた。

「ボナンザ」誌は昭和59年に廃刊され、その分類は不完結のままになってしまった。その後は日本貨幣商協同組合「日本貨幣カタログ1994 特集」で神吉廣純氏の分類表が掲載された。さらに神吉廣純氏が「収集」(2006年9月号、19頁)で手変わり分類表が発表されほぼ完成された。

さらに、鈴木和三郎氏による「 日本の現行貨幣-収集の手引き- 」 内外貨幣研究会、2011年が発行されたことによりより詳細に分類されるようになった。その後は、茨城貨幣研究会例会などで個々に研究が行われているが、10円青銅貨全般(平成30年銘までの通常貨幣およびプルーフ)の分類を把握できるまとまった資料がないことから、多くの収集家やコイン商が不便を感じている現状である。

可能であれば現在の貨幣研究家の神吉氏の分類方法をもう一度見て確かめたいものである。筆者の分類方法で良いのか、稀少性や存在率なども正確なのか。神吉、鈴木の両氏の手変わり分類は間違いなく存在し、存在の報告はあるが現品未確認のもの(未見品)も存在するのか。信頼できる報告なのか、その後、新たに発見された手変わり品などを知りたい。

ネットオークションや入札誌などでも10円青銅貨の手変わり分類がされるようになりほぼ定着したといえる。収集熱も最近特に高まりを見せており、未使用で収集されるコレクターが増え始めた。だが、コイン業者様の催事では手変わり表示されて分類されて販売されていることを最近になって一度しか見たことがない。

そこで筆者は十分なものではないが、最新の平成30年銘までの現行10円青銅貨の手変わりを通常貨幣とプルーフ貨幣に分けたうえで別に新たに発見した貨幣を追加して整理、統一してみた。それでこの趣味に寄与したいと考えた次第である。
■平成10年 後期 Cj型

本タイプは平成10年、11年の約2年間にわたり使用された刻印。特徴項目は「左露盤切れ目:有り」「階段切れ目:無」。存在率は非常に多く見られる標準型(基本刻印タイプ、基本型)。

それゆえ、稀少価値はない。なお、流通貨にも非常に多く見られミントセットの中にも頻繁にみられる貨幣である。「左露盤切れ目:有り」の貨幣は非常に多い。

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【訂正】 平成10年 中期 Ci型(タイプ)の存在率ですがミントセットの製造数は流通された通常貨の発行枚数に比べるとはるかに少ないことから稀少といえる。

 

平成10年 中期 Ci型(タイプ)

上着無しでもいられました。随分と暖かくなり水分補給が欠かせない季節になり半そででもいられるようになりました。

小山修三監修『コインの考古学』学芸書林、1998、18頁によると、「類型的分類として、貨幣をデザインによって分類する方法で、細分化も可能である。例えば、ローマコインは皇帝ごとに分類し、さらにそれらのグループを、肖像の形や銘文などを基準としてさらに細かく分類することができるのである。」これがコインコレクターが分類するうえで手変わり別収集とされているものであり、現代に見られる手変わり別コレクションの始まりということもできるだろう。

この方法はよく用いられ、寛永通宝などに見られる穴銭や明治時代に見られる近代旧金貨、近代銀貨、銅貨などの特に一定の型を踏襲することが多かった近代銀貨などに見られる。例えば、エドワード1世、2世の時代に同一のデザインで造られたペニー銀貨は、国王の名やその戴く王冠の形によってさらに細かく分けることができるのである。

10円青銅貨でいえば、平等院鳳凰堂のデザインの差異だけに着目して、大分類をしました。最近は機械で正確なものが造られているため大きな手変わりは見つかっていないが、平成16年までははるかに多くのバリエーションが見つけられる。今後の新発見などの報告をはじめとする研究を待ちたい。

東野治之『貨幣の日本史』朝日選書、1997、37頁によると、「紙幣や硬貨は、何気なく使っていて、その文字やデザインをよく見る機会は少ない。しかしそれがひとたび収集の対象になると、マニアは微細な違いを見つけて一喜一憂する。そうなれば紙幣も硬貨も、もはや通貨ではなく、モノとして見られているわけである。通貨本来の性格からいえば邪道だが、そういう見方をすれば、また新しい発見もある。」ここでは平等院鳳凰堂のデザインに焦点を合わせてみよう。

上に述べたように、コインコレクションが盛んに行われるようになってから手変わり別収集がされていたことがわかる。日本では古く江戸時代のころの貨幣カタログが残されており貨幣収集家が多くみられるようになり現代流でいえば、コイン商もできたという記録がある。

貨幣研究家である神吉廣純氏によると、「10円青銅貨の鳳凰堂のような繊細な図案は流通したものでは傷などによって図案が変形したり鮮明でなくなっていることが考えられるため極美品、未使用、完全未使用で判別するのが確実です。また、文字や図案の太さの違い、幅の違いなどは極印の使用途中に行われる研磨作業によって変わってくることなので、太さや文字の幅の違いに着目して別種と分類するのは適当ではありません。」ということです。基本的に、筆者の分類方法は神吉氏の分類方法に準拠しているためこの考えに従っています。鈴木氏の「国」の文字形状の差異、「唐草模様」の差異、「左露盤切れ目」の位置などは無視しました。

第3回ミントミントオークションの出品物が見られるようになり、カタログの到着が待たれます。13日に発送されたそうです。昭和61年後期の分類が何に属するのか知りたいので拡大画像が見たいです。また、ACCAの画像が見られなくなっていましたが、ミントミントオークション社の公式ホームページによると、今更新中ということが原因で見られないということです。時間が来れば見られることがわかり一安心しました。
◆平成10年 中期 Ci型(タイプ) 少ない

本タイプは平成8年銘は少なめ、平成9年銘、平成10年銘は通常貨では未見(ミントのみ確認済み)、平成11年銘は少な目の約4年間にわたり使用された刻印。

特徴項目は「左露盤切れ目:無」「階段切れ目有り」。存在率は平成10年銘のミントセットだけしか確認できておらず少ないといえる。通常貨では見つからないことが主な原因。加えて、流通貨幣では見つからないため探すことを諦めています。大勢で探せばより正確なデータを得られるだろう。一人ひとり見つけ出す年号を決め稀少手変わりの新発見を担当させることをしたい。

コインの催事で偶然にも見つけることができたものを紹介します。ほぼ原価の50円で入手できラッキーでした。従って、ミント崩しのものか通常貨のものなのか筆者には判断することができません。業者様ではまだ手変わりを明示した販売をしていないためこのコレクションは穴場です。

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平成10年 前期 Ch型(タイプ)

ココログスマホアプリがあり、「ココログ for iPhone」がある。早速インストールしてみたところ、編集をすると文章と文章の間が異常に空いてしまった。パソコンで見ると5センチ程度もあるだろうか。

ココログのブログは意外と難しく、Microsoft Edgeには対応していないためHTMLタグを入れて編集している。@niftyはサポート可能になるようにしてもらいたい。無料のブログのため知識がないときれいには作成することはできない。専門家ではないため苦労しながら作っているが好きな趣味なのでそれほど苦痛ではない。

第3回ミントミントオークションが27日(日)に締め切りとなる。まだ写真を見ていないので決められないが欲しいものがあり、光沢、手変わり分類を考慮した上で応札するかを決めたい。あと1週間もすればオークションカタログが到着し、ネットでも拡大可能な図が配信されるだろう。

本日、AWの「落札結果表」が届きました。いつものように落札品はなく一安心。GWも終わりやりたいことを非常に多く残してしまった。

手変わりの解説には必要で今の1円銀貨の分類方法が詳細に記載されている。2003年に初版が発行されて以来1円銀貨の解説書がないため、現在の分類方法がわからず不便ということと近代銀貨研究会に入会した人だけ新しい正確な分類ができるというのは腑に落ちない。それこそ、コイン収集家を減らす要因になっているのではないかと考えたい。

コイン収集は個人の収入に合わせて無理のない程度で楽しめ他人に迷惑の掛からない趣味の一つだと考えている。現在の手替わりがされた新しい分類方法がわからないのでは面白みが半減するし、分類方法を知るための情報収集する時間も余分に費やされることになる。「日本の近代銀貨 第2部 50銭銀貨」で亀谷雅嗣氏も同様なことを述べられており、近代銀貨研究会に入会された方しか入手できないとすれば日本の収集文化の発展に寄与できる環境にあるとはいえないであろう。加えて、暇があり資金も満足にあるという富裕層は非常に少ないと思う。

近代銀貨研究会より会誌「銀(しろがね)第3報」2018年4月23日発行がTICCの会場で販売されたのだろうか。今までは会員しか手にすることのできなかった非売品のものである。次回のCCFでは是非とも欲しいものである。最も来年、1円銀貨の改訂版が出版される予定があるのなら購入は急がないつもりだ。まだ、読み終えていない「収集」誌が山ほどあるためであり、暗記するほど熟読する必要があるからだ。いわゆる泉書は面白い。

今日から平成10年銘の手変わりを紹介する。平成10年銘は比較的手変わりの多い年号であり前期、中期、後期の3種類に分けられる。今回は平成10年 前期 Ch型(タイプ)を取り上げる。過去のブログでも同じことを紹介しているがおつきあいください。

貨幣カタログでも近代銀貨などの一部の分野のように一部のものが紹介されれば人気の手変わりタイプとして一般の収集家にも認知されるようになるし、コイン商にとっても高値で売れるようになるため良いのではないかと思うのだが。10円貨幣のコレクターが増えれば解消されるに違いない。信頼できるあるサイトを見ると、最近になり、未使用の5円、10円を集める収集家の数が増えたという。うれしい悲鳴である。是非とも現行銭の手変わりが定着し、ショップでも販売されることを望む。コイン業者様の協力も必要だ。そうすれば、昭和56年 Bd型や59年Cb型など未見のものや未使用の状態のものを容易に見つけられるようになるだろう。

だが造幣局としても現行銭の手変わりの分類方法は極秘とされており外部には出せない様子でなかなか筆者の想像したようには事が運ばないのも事実である。10円青銅貨は自動販売機や公共交通機関の切符、神社・仏閣等の賽銭など貨幣の流通には必然であり非常に盛んにされている。

今日の分類収集は、通常品も一つの変化(標準的変化)とみなし、「手変わり」の一つに含めて分類している。例を挙げると、平成6年銘はCg型の1種類しか分けられないがこれ一つで立派な「手変わり」といえるのである。

◆平成10年 前期 Ch型(タイプ)

本タイプは平成7年、8年、9年、10年の約4年間にわたり使用された刻印。特徴項目は「左露盤切れ目:有り」「階段切れ目:有り」。存在率は非常に多く見られる標準型(基本刻印タイプ、基本型)。それゆえ、稀少価値はない。

なお、流通貨にも非常に多く見られミントセットの中にも頻繁にみられる貨幣である。「左露盤切れ目:有り」の貨幣は非常に多い。

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【手変わり品】平成9年 後期 Ci型(タイプ)

GWも後半になりゆっくりと休んでいます。今日は天気が変で雹、雨があり窓を閉めました。
昭和27年銘10円青銅貨は前期のめんどり(鳩型鳳凰)、後期のおんどり(鶏型鳳凰)の手変わり2種から成る分類がすでに確立しており、近代貨幣手変わり研究会会長の枝重夫氏により「ボナンザ」誌上に発表されている。また、昭和61年銘「前期」と「後期」においては「日本貨幣カタログ」上でもすでに分類記載がされている。「後期」は人気のある稀少手変わり品となっている。

ここでは最新の「10円青銅貨に関する手変わり」情報として、「日本貨幣カタログ1993 特集」の分類を基本に、近年新たに確認された新手変わりなどを可能な限り漏れなく加え、初級~上級者向けの主要分類(基本大分類、小分類)を分けて分類表を纏め直した。
本来であれば、中級~上級者向けに細分類をするのが普通であるが現行貨幣の手変わりは日本近代銀貨研究会の100円銀貨(鳳凰、稲、第1次東京オリンピック)しか本格的に分類・研究されておらずコイン業者さんでも手変わり表示されていないものがほとんどであるため、10円青銅貨の手変わりの細分類に関しては割愛した。
将来、10円青銅貨の手変わりが盛んに研究され、細分類されたときに改訂・改良したいと考えている。多くの収集家が分類方法に関する意見を出していただきなるべく意見を取り入れていきたいと考えている。

基本的な分類に関する考え方や分類番号、語句の使用法については、神吉廣純氏が執筆された「収集」2006年9月号、19頁に、可能な限り準拠するように努めた。但し、神吉氏の研究成果は最近のものは含んでおらず、鈴木和三郎氏が分類を引き継いでいる。また、鈴木氏の「近現代・日本のお金」のWebページも参考にさせていただいた。
しかし、筆者が未見のものも含まれているため割愛させていただいた個所もある。例を挙げると、①昭和54年左隅楼軒先:細い2本線、左裳階:枕無し、②平成10年左露盤:切れ目有、階段切目(片側):左無し、右有り③平成10年左露盤:切れ目有り、階段切れ目(片側):左有り、右無し の3種は調査中であり、見つかれば大発見と考えている。
やはり、神吉氏の分類表が「日本貨幣カタログ」に掲載されたことが大きく、信用度も高いと考える。昭和56年 Bd型(タイプ) 枕:上下無し は信頼できる報告者のものであるか不明だが存在すると信じて調査を続けたい。
◆平成9年 後期 Ci型(タイプ) 
本タイプは平成8年銘は少なめ、平成9年銘、平成10年銘は通常貨では未見(ミントのみ確認済み)、平成11年銘は稀少の約4年間にわたり使用された刻印。
特徴項目は「左露盤切れ目:無」「階段切れ目有り」。存在率は平成9年前期のCh型(タイプ)と比較して大きな差はなく、プレミアム的な差異もない。
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【手変わり品】平成9年 前期 Ch型(タイプ)

夏が近くに来ている。一日中暑く外にいると水分補給、日光の強さなど考える季節になった。

撰銭を通して収集家は珍手変わりの発見をする。このほうが迅速に見つかるためだ。撰銭とは日本戦国期から歴史がある。室町時代のころは悪銭という品質の悪い銭(経年劣化したもの、もともと品質の悪い私鋳銭)だけだった。

現代では金融機関からの両替や自動販売機からのつり銭などを通して撰銭をすることができる。経験談で恐縮だが、私自身は毎日のように10円青銅貨を見ている。ここで「見る」というのは、10円青銅貨の山を「眺める」という意味ではなく、一枚一枚手に取って、自分が未収の銭や稀少な銭、保存状態が良くてきれいな銭を抜き取ること(撰銭)をいう。

また、10円青銅貨の手変わりの収集についてはコレクターがまだ少ないと思われるが、現存する10円青銅貨は流通されているため量が市中金融機関から回収されていないため、掃いて捨てるほどあるだけに、これは残念なことである。

手変わり品を集めるものは、ほぼ完成された分類の後追いをしながら、稀少なものや新発見の銭を集めて楽しんでいる。

10円青銅貨の手変わり品の最初の分類は1993年に日本貨幣商協同組合から出版された『日本貨幣カタログ1994』特集(神吉廣純)によってほぼ完成された。

さらに、貨幣収集の専門誌の『収集』2006年、9月号、18頁にその後の分類方法も追加され発表された。

平成期に入ると、鈴木和三郎著、『日本の現行貨幣-収集の手引き-』 内外貨幣研究会、平成23年10月発行、が出版され、記載された手変わりの分類は、更に詳細になった。10円青銅貨の手変わりを収集する者にとって、これらの3書は、いまだに欠かせない教科書的な存在である。

従って、関連資料の収集も心掛ける必要がある。

分類については、神吉氏と鈴木氏の分類に未知の貨幣を追加しただけになっている。従って、本稿の記述には正確さを欠くと思うが、不勉強によるものであり、お許し願いたい。10円青銅貨の手変わりについて、少しでもご理解がいただければ幸いである。

◆平成9年 前期 Ch型(タイプ)

このタイプは平成7年、8年、9年、10年の約4年間にわたり使用された刻印。特徴項目は「左露盤切れ目:有り」「階段切れ目:有り」。存在率は大きな差はなく、プレミアム的な差異もない。

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